羅臼では、卒業生を見送る時期は、必ずと言っていいほど流氷があります。
しかし、今年はあきらめムードが漂う中、2月15日に網走で流氷初日を迎え、その10日後に羅臼でも観測史上最も遅い流氷初日を迎えることとなりました。
知床が、世界自然遺産に選ばれた理由の一つに流氷を起点に海と陸にまたがる生態系のサイクルが挙げられます。
流氷の運んでくる植物プランクトンから始まり、ヒグマやワシ類などを頂点とする小さな生き物を大きな生き物が捕食する知床の食物連鎖が森や山に栄養を運び、森や山の成長を助け、やがて森や山で作られた新たな栄養分が川から海へと運ばれています。

国後展望塔からの羅臼と流氷
いつもより遅い流氷の訪れでしたが、その美しさは変わらずで、対岸の国後島から昇る朝日の光でオレンジ色に輝く様子は息を飲む美しさです。

国後島から昇る朝日
この感動を是非、知床羅臼で体験してみてください。